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2013年3月30日 (土)

新曲「ブギメン」MVレビュー・・・我らがホン・ジニョンの「とある武器」が炸裂です。

お待たせしました。
公開から1週間たってやっとMVのレビューです。

え、先週末に見まくるんじゃなかったのかって?

その予定だったのですが、
例年より1週間も早く、しかも一気に桜が満開になってしまいまして、
こりゃあ韓国演歌どころじゃねえとあわてて花見をセッティング。


朝から昼間にかけては熊本城

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熊本城って実は相当広くて、普通だと場所によって咲き具合が結構違うんですが、
今年は全部の木の全部の花が一気に満開状態で、それはそれはすごかったです。

で、新幹線で福岡へ戻り、
こんどは福岡城跡(舞鶴公園)で夜桜見物!

こちらも全種類、全ての桜の全ての花が一気に満開状態!!!
しかも夜桜ライトアップにフルカラーLED使いまくりでなんとも幻想的でして。


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いやあ、日本に生まれて良かった!って感じの週末でした。
めでたしめでたし。

で終わりではなくて、そうそう新曲ブギメンのMVの話。



このMV、今までの我らがホン・ジニョンのMVとは
造りが全く違いますね。


1曲目「愛のバッテリー」では、
人気助っ人俳優の演技を前面に押し出していました。


2曲目「私の愛」では、人気の俳優を助っ人に起用こそしなかったものの
やはり女優の演技を中心に据えました。


1曲目のときは、どうしても無名の新人状態からのスタートだったので、
豪華な助っ人の起用で盛り上げるしかなかったし、

俳優中心のドラマ仕立てのMV(しかもストーリーが曲とあんまり関係ない)ってのは、
K-POPでは定番でしたけども、演歌のMVとしてはまだまだ斬新だったので、
これはこれで見応えがあったんですけども、


今回の「ブギメン」のMVは全く違いまして、

見れば見るほど、
我らがホン・ジニョンの表情にひたすら目がいく造りになっていますね。

試しに、「ここは表情決めてるな」というところを
順番にキャプチャしてみたんですが、

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わずか3分半の曲中で、ざっくりキャプチャしてっても
なんと83枚にもなってしまったという、この表情の豊かさ。

この「表情演技」(というよりもはや「顔芸」の領域ですけど)、

これこそが、アイドルグループや若手演歌歌手が乱立した韓国歌謡界で、
埋もれること無く生き残り、独自の路線を確立する原動力となった、

我らがホン・ジニョン「最大の武器」だと思うのです。



「愛のバッテリー」のときからそうでしたけど、
もちろんただ聴いたり踊ったり歌ったりしてもいい曲なんだけど、
やっぱりステージで歌ってるのを映像で楽しむのが一番満足できるなあという
感覚があって、

ブログ主が最初に「愛のバッテリー」に出会ったのも、
KBSミュージックバンクのステージ動画でしたし、

このときも、目まぐるしく変化するコミカルな表情
とにかく引き込まれたんですよね。



実は「愛のバッテリー」のときは、
この表情と振付けを完璧にマスターするために、
実に80回近いカメラテストを繰り返したんだそうです。

そして見事、歌詞と完全にシンクロさせて表情をつけることに
成功したそうです。

↓そう言われて改めて見てみると・・・確かに!

これ、演歌歌手としてはかなり異例のことです。



そもそも、「演じる歌」と書いて「演歌」です。
(演歌という言葉自体は、戦前の「演説歌」の略語までさかのぼるようですが、
これはいわゆる音楽としての演歌とは当然別のものです。)

ベテラン演歌歌手、演歌の作詞作曲家、カラオケの演歌愛好家、
皆口を揃えてこう言います。
「演歌は芝居を演じるように歌うのが最大のポイント」と。

で、どうやって演じるか。
基本は歌声です。聴覚に訴えながら魂に訴えるのが基本です。

もちろん表情もつきますが、
ある感情に対応した表情をまず作ることで、歌声に感情をのせるとか、
歌声に感情をのせていたら、それに応じて表情のほうもできてくるとか、
ちょっと楽しい歌だったら、サビのところで決めの表情をつけてみるとか、

そういう、あくまで補助的というか、
視覚に訴えるのはあくまで最終的な仕上げ段階の話で、
あくまで聴覚に訴えるのが基本です。

日本の演歌の場合だと、歌詞さえも極めて抽象的で、
5分程度の歌に、映画1本分、文庫本1冊分のストーリーが
凝縮されているということもザラです。

これを具体的な映像イメージで表現するって・・・かなり無理があります。
あくまで歌声で表現できるだけ表現し、あとは聴き手が個々の心の中で
それぞれの世界観に落とし込みながら、曲の世界をひたすら「旅する」しかない。

たとえばこういう曲たち・・・
ブログ主は聴き始めてまだ20年程度ですが、
未だに何度聴いても歌っても、曲の世界の「旅の途中」という感覚のまま・・・
・・・極めて広大かつ深い世界が込められています。


ひとつの音源だけ繰り返し聞いても、そこには広大な歌の世界がありますが、
これがステージを重ねるごとに、歌い手の技術が磨かれ、人生経験が変化し、
生バンドのアレンジが変わり、観客の空気感が変化し・・・と、
常に「一回こっきりのライブ感」を繰り返しながら、時を経るごとに熟成が進み、
どんどん歌の世界が広がっていく・・・

こうして、何十年も前の曲にもかかわらず
ステージごとに常に最新版にバージョンアップしていく面があるため、
いつまで経っても新鮮な気持ちのまま、長く長く楽しめるという感覚こそが、
特に日本の演歌の魅力だと思います。



一方で、韓国の、特に昨今の若手新世代演歌は、
良く言えばパワフルで、ノリが良く、親しみやすく、視覚的に美しくて楽しい、
悪く言えば、軽薄で浅くて薄っぺらくて、奥深いという感覚はなく、
曲を聴いたり歌ったりしているときは楽しいけど、ただそれだけで終わりで、
曲の世界を旅するもなにも・・・という感じはあります。

「愛のバッテリー」や「私の愛」や「ブギメン」で、
映画一本とか小説一冊作れるかというと、それはないでしょうし、
個々の世界観に落とし込まれて何通りものストーリー・・・ってこともないでしょう。

それでも、基本的には歌唱力重視に変わりは無く、
MVとか、ダンスや決めの表情とかも取り入れつつも、
完全にそれがメインというところまではいってなかったでしょう。

しかし我らがホン・ジニョンは、声の質こそポップスより演歌向きですが、
歌の表現力という面では、良く言えばいつも楽しげでパワフルで元気はつらつ、
悪く言えばちょいと平板で、喜怒哀楽の表現はお世辞にも得意とはいえません。

ところが、そこを逆手に取って、
演歌調の表現を織り込みすぎるとかえってくどくなるようなポップな曲調を選んで、
声の代わりに細かく計算された緻密な表情をつけて目一杯感情表現をしたわけですね。

これ、他の人にはなかなかマネができないと思います。
だって、韓国の20代女性芸能人の大半は細かく表情を作るのが非常にニガテですし
(理由は皆さん当然お分かりだと思いますので、あえて言いませんが)

さらに我らがホン・ジニョンは、もともと甘え上手の末っ子で
見た目も性格も気さくでひょうきんってのがベースとしてあって、
そこに「アンナの失敗」のようなコメディの役者経験が加わって、
初めてこれだけできてるわけですから、

歌での表現力が武器ってのは、歌手は皆ほとんどそう、
特に演歌歌手は皆そうですから、

その中で、表情や動きで視覚に訴える表現力が武器の
ちょっと喜劇役者の要素が入ってる我らがホン・ジニョンというのは
極めて希少、というかオンリーワンの存在でしょう。



加えて、時代が変化し、音楽は「視覚で楽しむ時代」へと変化してきています。

「一回こっきりのライブ感」を楽しみながら広大な曲の世界を旅したい、
演歌・歌謡曲ファンであるブログ主には寂しい話なんですけれども、

たとえば、年末のNHK紅白歌合戦の演歌のステージ。
あれって、歌手の気合いが普段と全然違い、衣装もセットも特別に豪華で、
特にトリや大トリになると、バンドのアレンジも普段と全然違う特別仕様で、
「ライブ感の極み」だったのですが、

あれすら、いつの間にやらバンドは別スタジオでの演奏で音だけの中継になり、
そのうち生演奏も行われなくなって、事前収録の演奏が流れるだけとなり、
さらにヒドい場合はカラオケ音源になってしまい、
バックのセットも、LEDにイメージ映像とかを流してるだけだったりして、

石川さゆりの場合、デビューから数えて5年に1回の節目ごとに
「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」を交互に歌うという決まり事があったのですが
(つまりこの2曲はそれぞれ10年に一回しか聴けないので、それはそれは貴重だった)
今では毎年交互にこの2曲しか歌わなくなっちゃって、

紅白歌合戦ですらこんなですから、他の演歌番組はいわずもがな、
加えて普段音楽を聴く手段も、CDから音質の低いmp3へ、そしてYouTubeへと
どんどんお手軽かつ軽薄なモノへと変化していき、

人々の生活も、ゆっくりじっくり曲の世界を楽しむような、
それも哀しみの感情をわざわざ味わってるような、時間的金銭的精神的な余裕も無い状況で、

曲を聴く人も、抽象的な日本語を噛み砕いて理解してくれるような世代から、
具体的でわかりやすくて「会いたい会いたい」連呼のような歌詞しか
とても理解できない世代へと移り変わって、
下手すれば、ネット経由で外国人が自由に聴いてたりして、

寂しい話ですけど、とりあえず聴いてる間だけ楽しくノリノリで過ごせて、
でも3分半でスパッと終わってそれ以上の時間はかからなくて、
無料で、ネットで世界中いつでもどこでも見ることができて、
しかも言葉がわかんなくても表情でなんとなく言いたいことがわかり、
そもそも表情で表現できる程度の内容しか含まれていない曲という・・・

こういう、我らがホン・ジニョンのようなスタイルが強い時代になりました。



誰もが楽しく聴ける歌が演歌から登場したというのは喜ばしいことだし、
豊かな表情演技はどれだけ見ても飽きることはないけれども、

今はまだ「こんな演歌もあるんだよ」という段階だからいいけど、
もし近い将来「これが演歌なんだよ」という時代が来てしまったらと思うと、
ちょっと複雑な気分だなあ。。。

MV一本でこんなことまで考えてしまった、今週末はヒマなブログ主でした。

あ、一応、我らがホン・ジニョン、
若いうちは今のようなスタイルでいくけど、
30代40代になったら伝統歌謡を歌い継ぐわよ!と言ってますので、
そこはあんまり心配しなくてもよさそうではあります。

そりゃそうだよね、
若いうちからやたら哀愁たっぷりに歌い上げるってのも、
なんか変ですもんね。

石川さゆりだって、最初はアイドル歌手からはじまって、
若い時はパワフルに「歌にしがみつくように」勢いよく歌ってたんだから。

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